0301

君は昔から私を探し出すのが上手かった。笑ってる私でものんびりしている私でもなく、誰もいない場所に自ら向い、向かいながら涙で前が見えなくなるから大体ここがどこなのかも分からなくなって、ぽたぽたと落ちてゆくその重みだけを感じては呼吸を放棄して…

0224

闇と瓦礫を掻き分けて 私は君に辿り着いたんだ サンキャッチーの光が部屋中を自由に揺らめく穏やかな昼下がり、鼓膜には私が昔から愛してやまない音楽が君のコンポから届き続けていた。同じ部屋の中、眠たげにしている君は光に包まれていた。君は光やその揺…

0218

全てから逃げて1番どうしようもなかった時、私は横浜のビジネスホテルに4泊泊まっていた。今でもあの時泊まった部屋に戻りたくなる時がある。馴染みのないシースの匂いと擦れる音だけがあの時の私を知っている。歩いてすぐの喫茶店で飲んだロイヤルミルクテ…

0119に

最近体のコリをたびたび感じるようになった。ふくらはぎが疲れているし背中は伸びると硬直していたのを感じるほど気持ちの良さがある、昔捻挫した足首は勤務中よくポキポキなるようになった。昨日今日と、湯船に浸かった。久しく湯船に浸かっていなかった、…

0930

お金の不安とか、やだなやだな、お金の心配をしながらずっと生きていくのかな、支払いのためにずっと働くのかな もっとあるだろう、生きる意味も、働く意味も もっとあるだろう、大切な意味がさ

0722

又吉の劇場が映画化されてアマプラに配信されてたので観た。どうしようもなく好きな雰囲気の映画だった。けど観ていると苦しいから、何度も気軽に観れるものではない。最後、ここでハッピーエンドになったら急につまらなくなることを知っていながらも、どう…

0719

今日は一転して幸せに笑っている日だった。仕事はイレギュラーがあっていつもの勤務地ではなく他の県にある工場に行った。冷房のない工場の中で汗水流して働いた後に飲んだお酒、みんな笑ってて美味しかった。お酒の美味しさに味なんて関係ないんだ(と、今…

0719

今日は色んなものがうるさくて、冷たかった。というより、そう感じてしまう日だった。家族の生活音がうるさくて、ご飯の食べ方が少し嫌で、家の中の少しだけ残ったニンニクの匂いや、誰かの汗の匂いがやけに嫌だった。ニュースで芸能人が自殺したと報道され…

0715

スタバ行って読書、お風呂入ってすぐハムスターのお世話してたら汗かいちゃった、扇風機すき、気持ちいいから。おやすみ。

0714

ブログさぼっちゃったな。仕事が忙しくなってきて、自分に閉じこもって何かをぐるぐると考える時間が減っていた。それは充実しているということなんだと思うけど、やっぱり自分にこもる時間も欲しかったりする、根暗だからね。 煮詰めて書いていたブログだけ…

am5

夜の青と朝の青の間に一瞬だけ橙の空がある、いつもその橙色が大好きなんだけど、今日はちょうど半分になった空の色がとてもとても綺麗。 大学の先生が、「絵を完璧に完成させてはいけない。見る人が続きを想像できなくなる、そしたらその絵は終わってしまう…

Y氏の夕方

夕方、ベランダから庭を見下ろしていた。木々の葉たちは、空から容赦無く落ちてくるオレンジ色の光をヒラヒラと跳ね返してみたり、自身をそのオレンジ色に染めたりして自由に遊んでいる。その姿はあまりにもしなやかで美しかった。次第に私は彼女たちを見て…

溢れるくらい、痺れるくらい

今すぐ東京に行って会いたい人がいる。 その人を描きたくて描きたくて、描きたくて仕方がない。考えただけで右手がうずうずとしてくる。その人のリズムで揺らめく髪をとらえたい、夜を吸い込んだような色だ。空気をはじく手の形を筆でなぞりたい、その手には…

不甲斐ないな

2000円で東京に向かうには3時間電車に揺られる必要があった。3時間止めどなく流れる景色の中で、ほんの10秒も続かないある情景に、私はいつも思いを馳せる。 その情景とは、戦時中に人々が身を潜めるために深く掘られた空洞の集団だ。 この暗闇に身を潜めて…

圧倒的なこの無力を

プラットホームにいる人々は、突然に訪れた春の陽気と光の中にいた。その中にいる誰も彼もが、9年前の自分自身に会いに行くような、そんな穏やかで儚げな表情を浮かべているように見えるのは、気のせいだろうか。 今日はあの日とは随分と違って春の陽気がそ…

全部受け入れるかい?

偏頭痛がする。 今日は春の嵐だよ と、駅まで車を出してくれた母が呟いた瞬間に赤だったそれは青に変わった。 印象的な歌詞は鼓膜をすり抜けて私の体内に入り込み、いつまでも取り残される。 取り残されてからは、私の体内を血液のように上手く泳いでいる時…